文系男子。

アカアタマ


[竹之内]

「…お前は?」

坂本に聞けば、ピアスを左手で触りながら、何か考える。

「んー…来年の春に正式に幹部になれるかな」

「…ヤクザなんて辞めればいいのに」

今日は酒を飲む気分じゃない俺らの前はウーロン茶のグラスが並んでいる。

「そーも行かねえんだよ」

ジジイには世話になったし。

困った様に眉根を寄せて笑う坂本。

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