文系男子。

[竹之内]

「なんでてめえらが此処にいんだ」

ある程度書き進めて、戻ってきたら、松葉と多摩木兄弟がいた。

紅鳶は有希に数学教えていて、

松葉は勝手にテレビをつけ、

黒鳶はベランダで煙草を吸っている。

「いや俺の退院祝いになんかナイの?」

「ねーよ!帰れ!」

「竹之内、向こうのマンション覗けるな」

「高校生かお前は!つーかお前は有希から離れろっつの!」

「うわっ」

「てめえ紅鳶に触ってんじゃねえ!」

「何処でキれたんだよ!」

けらけらと有希が笑った。

「…問題は」

「あ……」

「…はあ」

「んま良いんじゃん?」

松葉が立ち上がった。

「真朱ちゃんも来いよ、美味いもん食わしてやる」

「ホントですか!?」

「…だめだ」

生命が腕を組みながら言った。

「えー…なんで」

「お前大学行きたいんだろ?」

「とか言っちゃって単に俺らと真朱ちゃんが一緒にいるのやなだけだったりして」

ニヤニヤと松葉が笑う。

「だったらどうする」

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