文系男子。

あなかま

その日の朝は、見事に晴れていた。

あたしは身体を起こすと、シャワーを浴びて、制服に着替えてメモなど身仕度を済ませる。

のおち先生ってどんな人だろう。

やはり、声からして優しいのだろうか。

寝る前にうっすらと考えた事を繰り返して、遠足に行く前の様な気分になった。

「どうしたの?機嫌が良いみたいだけど」

母親が不思議そうな顔をする。
あたしは秘密、とだけ言って家を出た。
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