Pinky
「かんがえらんな~~い」


鼻の穴に指を入れられたことが
とてもとても
不愉快だったピンキーが
鼻をおさえて立ち上がった。



「鼻をつままれるのはいいけど
ひどいわ・・・・・。
女子にすることじゃないわ。」


ピンキーは頬をさらに
ピンクにして怒っていた。



「はい はい はい・・・・」



俺は話を半分にしてまたテレビに
目を向けた。
いつの間にか終わっていた
サッカー番組の後は歌番組で


アンリがちょうど歌い始めた時だった。


「聞いてる?和人・・・・」
ピンキーの口を押さえこんで


「今 俺真剣だから
静かにしてろ~~」


バタバタしてるピンキーを
はがいじめして


アンリの映像に目を奪われた。



「いいな~修杜は・・・・・・」



またその言葉を愚痴ってしまっていた。


バタバタしていた
ピンキーも静かになった。


 俺が修杜だったら……


そんなありえないことを考えていた。
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