Pinky
勇気を出して部屋に電話したけど
ピンキーは出なかった。


まだ帰ってきてないか

方向音痴とは言ったけど
練習場まで行けたんだし
帰りは大丈夫だろう・・・・

「ごめん・・・」


ラジオからはアンリの歌が
流れてきた。


俺はそのラジオを消した。


そしてとにかく
謝らないと・・・・・
そう思って高速の入り口を
目指した。


雲行きが怪しくなってきた。


真っ黒な雲が
俺のいき先を覆っている。


ピンキーの嫌いな
雷が鳴りそうな真っ黒な雲


「待ってろよ」



運転しながら
どうやって謝ろう


そればかり考えていた。


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