Pinky
「買いものしてくるかな~」

冷蔵庫には何もない
ピンクに美味しいエサを食べさせたら
少しは元気になるかな


「ピンク一番高いメシかってきてやる。
いい子で待っててくれるか?」


俺はピンクの頭を撫ぜた。


ピンクは俺を力なく見つめた。


「待ってろよ
絶対 待ってろな」



俺は後髪を引かれる思いで
部屋を後にして。



30分後

汗だくで帰ってきた俺に


ピンクの出迎えはなかった。

家じゅうを探したけど
ピンクの姿はない



暑くてあけておいた網戸が
ちょっと開いていた……


背筋に冷たい汗を感じる・・・・


「ピンク?」


俺は慌てて外に飛び出した。
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