Pinky
どれだけ探しただろう…


 もしかして…


俺がみおとしただけで
部屋のどこかに…いるのかも…


それとも家のあたりにいるのかも…


時間はたってるけど
ピンクはこんなに歩けないかも


 なんでもっと家の周りを
 さがしてやらなかったんだ



俺は一筋の光にすがりたくて
急いで家にむかって
走り出した。


ものすごい雨と
恐ろしほどの雷


通行人はみな
雷の音に怯えている。


 ピンク…怖いだろうな…


きっと…
きっと…
また会えるから……



全身ずぶぬれで俺は走る。


 最近 こんなに走ってなかったけど
 俺ってまだこんなに走れるんだ……



俺の速さなら
雷も落ちないだろう


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