Pinky
「おまえさ…家とか
自分の生活とかどうしてんの?
学校とか行ってないのか?」



「…忘れちゃった……」



「そんな簡単なことで
すまないんだぞ。
俺が監禁してたなんて疑いかけられたら
そう思うだけでぞっとする。
俺は今必死なんだ。
自分の選んだ道が間違いだったなんて
絶対に思いたくないんだ。」



「間違いじゃないわ…
和人さん 私と出会えたじゃん?」



 なんかさっきから
 タメ口に変わってるけど…


「別に出会ったってわけじゃ……
望んでたわけじゃねーし……
俺は一人で気ままに生きていくんだ。
早く出てけ!!」




「私をひろったのも
和人さんの運命なんだから
間違ってなかったって絶対思うよ。
少なくても
私は和人さんに出会って
よかった……。
めっちゃ…幸せだよ……。」



ピンキーの目が潤んできた。



 また…俺をからかってる…


「そんなことわかるか?」



「わかるよ・・・・・。
和人さんに会えて幸せだってこと…」




「頭おかしーぞ・・・・」

俺は少し照れくさくなって
視線をテレビに移した。


 胸がドキドキしてる・・・・・


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