夏色キオク、アオの夢。
竜汰と柚子葉がにらみ合うこと数分。

「今日こそ決着つけたる!」
「今日こそ決着をつける!」

ビシィッと効果音が付きそうな
勢いで両者共に相手に人差し指を突きつける。

小春は大人しく柚子葉に肩を抱かれたまま。

「はぁ」

清一郎が1人、ため息をついた。

2人が小春に執着するのにはれっきとした理由と決意がある。
それは清一郎も同じだった。

決意を行動にする方向が2人とは違うだけで。

2人は「強くなる」こと、それを日常の中に「遊び」や「悪ふざけ」として取り込み、互いに高めあうことで決意を行動に表した。

しかし彼らは身体的に「強くなる」ことと精神的に「強くなる」ことの違いが分からなかった。
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