最後の天使
「隆二君」
何もない真っ白な世界。
底も
天井も見えない。
俺はふわふわと
浮いているようだ。
俺は
呼ばれた方向へ
体を向けた。
「笹乃丸、笹乃丸隆二くん」
その方には
白いワンピースを着て、
サラサラな髪を下し、
背中に羽をはやした、
美紀がいた。
「美紀可愛いコスプレだね」
俺は
冗談っぽく
美紀の姿を見て笑った。
「似合ってるでしょ?」
美紀は自由自在に
羽を広げ、
くるりと飛んで見せた。