腹から叫べ!

「…やっぱりご飯の時間、もうちょっと後にしましょうか。」

「あっれ〜。ガクちゃんじゃん。同じホテルだったんだね。」

九条が近づいてきた。

「…なんでテメエらがここにいるんだよ。」

チヨ君が眉間にしわを寄せている。

「んあ?水泳部の合宿。」

「お前…合宿でこのホテルとか…。」

「俺の学校、金持ちだから。まあ、ほとんどうちの親父の寄付金で成り立ってんだけど。」

偉そうだなオイ。腹立つ!

「まあ俺らも合宿だしな!」

ナインはのんきに言った。

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