先生との恋☆Second・Story☆完結☆
◆SPIN OFF

01:報告します



あー…暑い。


「ありがとーございましたー」と気だるげなバイトの声とやたらと高い電子音を背に足を一歩踏み出してすぐにぼんやり思う。


せっかく涼んだと思ったのに冷えた体は一瞬で真逆の状態となる。

車で来れば良かったなーと思いつつ

でもそれじゃあ時間稼ぎになんねーもんなぁ…とも思う。


本来なら涼しい場所で仕事をしているからか、この暑さには慣れず体のだるさを感じる。


溶けても大丈夫なようにカップのやつを買っといて良かったなーと袋を見て思った。


みんみんとうるさい蝉の声をBGMにスマホを取り出して時間を確認すれば、家を出ると言ってから30分。


ついでに表示されていた通知もスライドして真っ新にしてポケットに戻した。


30分もあれば話せただろう。


いや、


へタレな親友(であると信じている)といざというときは何にも言えないあのお嬢様のことだ。


30分じゃだめなのかもしれない。


だけどもうコンビニ出ちゃったしなー。他のとこに寄り道してもいいけどアイスあるしな…。


溶けても大丈夫だけど溶けたらまた固まるまで食べれないわけで、



それなら何も食べたくないと言う秋の為にすぐに食べれるように買いに行った意味がないわけで…。

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