雪色の囁き ~淡雪よりも冷たいキス~
*
玄関まで出迎えると、ジンの後ろに愛梨ちゃんもいた。
相変わらず可愛いくて、同性ながら思わず見惚れてしまう。
今日はサーモンピンクのブラウスに白いフレアスカートという上品な服装だった。
対する私はTシャツにデニムのスカートというカジュアルな格好。
とりあえず適当な部屋へ二人を案内し、私はその隣の部屋へ入る。
奥にはピアノが置いてあった。
兄は用事ができて到着が遅くなるらしかったから、私はその隙にジンをメールで呼び出すことにした。
ピアノの前に座り、メールを打つ。
数分後、扉のガラス窓に人影が映り、一瞬そのシルエットが響に見えてドキリとする。
扉を開け入ってきたのはジンで。
顔が似ているわけではないのに、背格好や雰囲気が似ているせいか見間違えた。
「――彼氏と別れたって?」
ジンは普段どおりの落ち着いた声音で無表情に聞いてくる。
「うん……。やっとね」
「別れて良かったと俺は思う。……紗矢花は辛いだろうけど」
「本当? ホントにそう思ってくれる?」
決別の道を選んだことに不安になり始めていた私は、彼の言葉に救われる。
「お前には、もっと合う男がいる気がするから」
ジンは鋭く切れ上がった眼元を緩ませた。
「……そうなのかな」
玄関まで出迎えると、ジンの後ろに愛梨ちゃんもいた。
相変わらず可愛いくて、同性ながら思わず見惚れてしまう。
今日はサーモンピンクのブラウスに白いフレアスカートという上品な服装だった。
対する私はTシャツにデニムのスカートというカジュアルな格好。
とりあえず適当な部屋へ二人を案内し、私はその隣の部屋へ入る。
奥にはピアノが置いてあった。
兄は用事ができて到着が遅くなるらしかったから、私はその隙にジンをメールで呼び出すことにした。
ピアノの前に座り、メールを打つ。
数分後、扉のガラス窓に人影が映り、一瞬そのシルエットが響に見えてドキリとする。
扉を開け入ってきたのはジンで。
顔が似ているわけではないのに、背格好や雰囲気が似ているせいか見間違えた。
「――彼氏と別れたって?」
ジンは普段どおりの落ち着いた声音で無表情に聞いてくる。
「うん……。やっとね」
「別れて良かったと俺は思う。……紗矢花は辛いだろうけど」
「本当? ホントにそう思ってくれる?」
決別の道を選んだことに不安になり始めていた私は、彼の言葉に救われる。
「お前には、もっと合う男がいる気がするから」
ジンは鋭く切れ上がった眼元を緩ませた。
「……そうなのかな」