☆彡Night and day『廼斗』☆彡〜悩んでナイト〜
「キャアアアッ!」


「バリアーッ!」


 厳が両手を広げて立ちはだかると、彼の背後に輝く羽根のようなヴェールが現れ、手裏剣は跳ね返された。


「な、なんだ? あれは!」


 みんなが呆気に取られて見守っている内に、小粒はショーケースに写った自分を見て小型化した。


「ミニーが消えた!」


 スルスルと脱け殻になった制服が歩道を滑っていく。


「太、ずらかるぞ」


 彼が懐に飛び込んできた制服を丸めて、いそいそと立ち去ろうとした時だった。


「待て」


 そこには仁王立ちになった厳が、太の襟首を掴んで立っていた。


「今わあ、ちょっとお、忙しいんですう」


 慌ててその場をやり過ごそうとした太だったが、有無を言わさずリムジンまで引き摺られ、車内に押し込められる。


「ちょおっとおお! なにするんだよおお」


「船井さん、出して下さい」


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