愛ガ降る



行き先は落ち着いた所ということから、大概くんの提案で水族館に行くことになった。



明日のデートには、いくつかの守らなければならない条件があったが、そんなのは今のあたしにとっては何の問題もなかった。



明日からは、しばらく病院に居続けなくてはならない日々が待っている。



その分の時間を少しでも長く一緒に居たいと思う気持ちは当然で、2人一緒ならどこだってかまわないと心からそう思えた。



明日、朝10時に家に来ると約束すると、大概くんは“また明日”と言い残し、走って帰って行った。



恋する気持ちが全開になり、大概くんの後ろ姿を見えなくなるまでじっと見つめていた。




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