愛ガ降る

願い




病院に戻る朝、昨日とは違い、体がやけに重かった。



病室に入るなり、再び検査や点滴やらで、自由な時間はなくなった。



そんな生活が数日続いたが、ユウちゃんは毎日欠かさず病院に顔を出してくれ、憂鬱なあたしの気持ちを救ってくれた。



そして何より…、部活が終わってバイトに行くまでの、大概くんと一緒に居られる一時だけは、ここでの生活での唯一の楽しみの時間となっていた。



そんな中、いよいよ手術の日を迎えた。


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