はうす~Love HOUSE Life~
HOUSE 3.
私は南とマンションの前で別れて学校へと歩く。
私、南の前でちゃんと笑えてたかな?
正直、今日遅くなるって聞いて一番に思ったことは、「寂しい。」だった。
ずっと忘れてたけど、南って俳優なんだもんね。(←おい。)
なんか最近身近に感じすぎて、俳優と一緒に住んでるって実感湧かないなぁ。
でも、南は仕事頑張るんだもんね。
寂しいなんて思ってちゃだめだ!
明日会ったら笑顔で迎えよう。
そう思って学校の校門をくぐり抜けた。
えーっと…、まずはクラス分けを見なきゃだよね。
私の中学でここに通ってるの、私だけなんだよなぁ。
友達、できるかな?
「人が多すぎて全然見えねー…。」
私、背が低いから(←152cm)とてもじゃないけど見えないな。
そう思ってたら、隣にいたコが私に
「どしたの?もしかして見えない?私、見てあげるよ!名前教えて?」
と話しかけてきた。
わーお!めっちゃ美人!!
大きなぱっちりおめめに、超小顔!
何よりスタイル良すぎ!私より10cmは高いよね。
足細くていいなあ…。
そう思ってると、そのコが
「おーい。聞いてる?」
と私の顔の前で手を振った。
「わっ!ごごごごごめん!見とれてた!」
私がそう言うとそのコはクスクス笑って
「おもしろいね。名前、教えて。」
と言ってきた。
笑顔もかわいいー!
「あっ、酒井千景です!」
「酒井千景ちゃんね。おっけ。ちょっと待ってね。」
と言って美人さんはクラス分けの表を見つめた。
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