no drug no future
18章 二度目のレイブ
Psyjoの話を聞き、レイブというものが春から秋にかけて沢山開催されているものだと、その時知った。

そんなに小まめに開催されてるなら箱じゃなく、レイブにも行けばよかった・・・。

私のドラッグの遊び場がまた一つ増えた。


一年ぶりのレイブに胸が高鳴る。


週末になり待ち待ったレイブの日がきた。

夜、癒真くん、敬ちゃん、蓮くん、蓮くんの彼女の美保ちゃん、レイブマスター
でDJの翔くん、6人でバンドの器材車で出発した。


道は比較的すいていて都内から二時間くらいで群馬に着いた。

それからPsyjoから貰ったフライヤーの適当な地図を頼りに山道に入る。

だんだん山道が細くなり、本当にこっちであっているのか?と思うほど道が道とはいえないほど険しくなっていった。

こんな夜中に山奥に車を走らせている、若者の集団を一般人が目撃したら、間違いなく自殺サークルだと思われるだろう。

暗くて目印を見落としたりで、中々会場にたどり着けない。

こんな迷子でも、私達のテンションはとても高く、車の中では爆音のフルオンをかけて騒ぎまくっていた。

でも、このまま迷っていても朝になるから、私達は自分の耳を頼りにすることにし、車内の音楽消し窓をあけ耳をすませた。
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