no drug no future
迷ってから一時間を過ぎようとしていたところで、微かにバスドラのキック音が聞こえてきた。

みんな、のテンションは更に高揚し、音のするほうへ車を走らせる。

夜中の3時頃、ようやく目当てのキャンプ場の看板を見つけ会場に到着した。

去年の星空山レイブの会場とはまた違い、森の中で川が流れている素敵な場所だった。

デコもかなり気合いが入っているものでカッコいい。

デコとはDJブースなどに飾られるサイケデリックな創作品。

大体サイケのデコはブラックライトで光る派手なものが多い。


私達はやっと着けた感動と、森に響き渡る幻想的なサイケ音に感極まり、せっせとテントを張り、テーブルや椅子の準備をした。

キャンドルやお香も炊き、ムードもバッチリだ。

そして、あっという間に私たちの基地が完成した。

準備が終わり、みんなでテントの中のテーブルを囲む。

癒真くんが掛け声をかけ、私達のレイブがスタートした。


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