no drug no future
意識がはっきりしたのはタクシーの中だった。

『あぁ、また飛ばしちゃったな・・・何が不満でこんなにも自分を壊しているんだろう・・・』

久しぶりに涙が止まらなかった。

癒真くんは寝ていたからバレなかったけど。

家につき眠剤をかじり、布団に潜り込んだ。

寝ちゃえば辛さもない。

だけどこの日は違かった・・・。


とてつもない吐き気が襲ってきた。

ヤバイ・・・。

トイレに駆込む。

吐いても勿論胃液しかでてこない。


だけど吐く。

胃液もなくなった。

だけど一向に嘔吐は止まらない。

化け物のような声をだしながら嗚咽を漏らす。

私は胃痙攣(ケイレン)になっていた。

だんだんと呼吸もできなくなる。

トイレにしゃがみ込むのもできなくなり、廊下や部屋を彷徨いながら吐いた。

癒真くんも気がついたみたいで起きてきた。

癒真「ちょっと!!麗華ちゃん!大丈夫?どしたの?!」

私は話すことができなかった。

苦しい・・・

気持ち悪い。

頭が割れそうに痛くて

内蔵がキリキリ


全身が痙攣していた。
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