=キング of ビースト=3
倉庫の前についたベンツわゆっくりと止まった。
夜琉に引き続き車から降りると
10日前と変わらない倉庫があった。
たった10日間来なかっただけで、懐かしいと思ってしまう。
見た目わ変わっていない倉庫なのに、どこか変わって見えるのわきっと
活気がないからだろうー…
私が初めてここに来た時、倉庫の敷地で那龍のみんなわ遊んでいたのに。
今わ敷地で遊んでいる人わいない。
だから私達の周りにわ誰もいなくて。
寂しい気持ちになったーー…
夜琉わ私の腰に腕をまわすと
「心配しなくていい。みんなお前を待ってた。」
そう言って口角を上に上げた。
その夜琉の表情を見た時、何故か無性に那龍が恋しくなった。