=キング of ビースト=3
自分の母親が父親に対してそんな事を言っているのを聞いていた璃玖わどんな気持ちだったのだろう…?
「…だけど結局俺の母親わ家を出て行ったよ。
『もう、耐えられない…』
ってね。」
自虐的に笑った璃玖わさらに言葉を続ける。
「俺もまだ小さい頃で、これから母親が必要って時期だった。
『行かないで…っお母さん!!
行くなら僕も連れてってよぉ!!』
って、俺が行ったんだ。
今でも鮮明に思い出せる。」
静かに言った璃玖わゆっくりと目を瞑って
「そしたら、母親わさ
『ごめんね、ごめんね璃玖。あなたわ璃人に似すぎてる…。あなたが私のそばに居たら、私がどうなるか分からないのー…。あなたわ璃人と居なさい…。』
だってよ…っ。
あの時程、自分の顔を憎んだ事わないよ。」
と言った。