=キング of ビースト=3



後悔に滲むような声。


「ごめん…。」


「…。」


「あの頃の俺わ自分ばっかりで、親父の事を考えてあげなかった…。」


「…当たり前よ。だってまだ璃玖わ4歳だったー…。」


「その時わ許せなかった。…憎かったーーー…


母親を奪った親父が…っ」


「~~っ!!」


「それから俺わ『女の子を大切に』をモットーでやってきた。」


「…。」


「俺の母親のように、女の人が傷つかないように…


もう見たくなかったー…


女性が傷つく顔わー…」


「…私の所為よねーー…」


璃人さんが呟いたのに反応を示す事なく璃玖わ言った。


「…――母親を思い出すんだ。

傷ついた顔をして、家を出て行った姿が重なるんだ…っ」


「っごめんなさい…。」


璃人さんが謝った時、璃玖わ視線を璃人さんに向けて言った。


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