青春スパイ大作戦【短編集】
男の店員は、

「お客さん、ほんとに18歳以上?あんたも好きだねぇ。グヘヘ」

なんて、ことは一言も言わず、機械的にレジを始めた。
さすがにオレが見込んだだけはある。
なんなら、オレがやった後に、このエロゲー貸してやってもよいぞ。

「ピッ」

店員は、ソフトのバーコードにリーダーを当てる。

「ピッ、ピーーー」

しかし、それは甲高い音を出した。
明らかにそれはエラー音だ。

店員は、慣れた手付きで、レジのボタンを押すともう一度試みる。

「ピッ、ピーーー」

しかし、失敗。

もう一度。「ピッ、ピーーー」失敗。

ヲイヲイ、さっきは見直したのに、ちゃんとしてくれよ。角度が悪いんじゃねーの?角度が?

しかし、ありえないくらいソワソワ、モジモジするオレ。

店員はそんなオレに対して、
「すみませんが、レジの調子がおかしいようですので、アチラのレジでお会計お願いします」

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