あたし、花火。[短編49P][企画]
「ねぇ、キミ。永井くんだよね?」


 放課後の生徒会が終わるのを待って、廊下に出てきた永井くんにあたしは声を掛けた。

 書記は最後まで後片付けをしてるのはリサーチ済み。


「はい? そうですけど」


 永井くんはあたしを見ると、みんなにするように微笑んだ。

 でも、一瞬驚いた顔をしたのをあたしは見逃してない。


「あたし、中島百花(なかじま ももか)」

「はい、知ってます」


 ……だよね。
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