好きとは言えなくて…
「つまり斉藤君が後押しした感じかな。これで由衣は佐倉君に積極的にアタックする事が出来るのね」
菜美は黒板の前に立ちながらもさも私達の様子を見ていたような感じで呟く。
なぜ菜美にはすべてお見通しなのだろうか。斉藤君が話したの?
いや、それはないか。もし話してたら私が傷付いてるとは思わない筈だし。
それとも、斉藤君はもとから私の事を好きじゃなかったのか? それならそれでショックなんだけど…。
一人で悶々と悩んでいると菜美は私の考えてる事が読めるのか笑いながらも言う。
「大丈夫大丈夫。斉藤君は本当に由衣のことが好きだったから。
あたしが何故別れた事を知ってるのかはなんとなくよ。
そんなことはいいとして由衣はどうするの?」
「あっ、そうなのね…
どうするたってそれを今悩んでるんだけどね」
ここからどうするかが問題だ。
佐倉君の隣には市川さんが居て、しかもその市川さんからは『佐倉君に手を出すな』と言われている。
あの手の子は下手な事をすると何をされるかわからない。
菜美は黒板の前に立ちながらもさも私達の様子を見ていたような感じで呟く。
なぜ菜美にはすべてお見通しなのだろうか。斉藤君が話したの?
いや、それはないか。もし話してたら私が傷付いてるとは思わない筈だし。
それとも、斉藤君はもとから私の事を好きじゃなかったのか? それならそれでショックなんだけど…。
一人で悶々と悩んでいると菜美は私の考えてる事が読めるのか笑いながらも言う。
「大丈夫大丈夫。斉藤君は本当に由衣のことが好きだったから。
あたしが何故別れた事を知ってるのかはなんとなくよ。
そんなことはいいとして由衣はどうするの?」
「あっ、そうなのね…
どうするたってそれを今悩んでるんだけどね」
ここからどうするかが問題だ。
佐倉君の隣には市川さんが居て、しかもその市川さんからは『佐倉君に手を出すな』と言われている。
あの手の子は下手な事をすると何をされるかわからない。