僕は君の罪になりたい
― ピンポンパンポーン ―



「桐谷先生、至急英語教材室まで来て下さい。繰り返します、桐谷先生……」




教材室?

なんでまた。




「散らかり過ぎてて主任に怒られるんじゃない?」




どっこいしょ、と隣の席に座る藤原先生。





「ちゃんと片付けてますよ!…あ、でも私物をいっぱい置いてるからかも…」



学年主任、学業に必要のない私物の持ち込みにうるさいもんなぁ。


早く行かないと最悪捨てられちゃうかも!




と思って席を立つと、もう一度放送がかかった。





「みーちゃん、俺が待ってるから早く来てね〜」




ブッと切れる校内放送。




成宮くん…

アナタ、校内放送使って何してるのよ。





「んふふ♪そう言う事ね」




何やら楽しそうに笑う藤原先生に苦笑いしながら

教材室に急いだ。
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