僕は君の罪になりたい
そのまま降ってくるキスを受け止めていると


成宮くんの手が胸に触れる。



「やっ…!」




反射的に体を震わすと、バサリとシーツに包まれた。





「…え?」


「おふざけはおしまい。みーちゃんは寝なさい」




成宮くんはシーツに包まった私を抱っこすると、ギュッと抱きしめてくれた。





「…ずっといる?」


「うん。みーちゃんが良くなるまでいるから大丈夫」




何だかホッとして彼の肩に頭を乗せると、成宮くんは小さく息を吐いた。






「早く良くなって、いつものからかいがいがあるみーちゃんに戻ってね」




何それ。


やっぱりからかってたんだ。





でも、今は

そんな事どうでもいいや。






「成宮くん…」


「なぁに?」


「…バカ」





そう呟くと成宮くんは


嬉しそうに笑った。
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