本の姫君と童話の王子様。
そばにある火。

本を燃やすために付けられた火。

それの勢いを保つために紙と共に燃やされている薪の、まだ燃えていない場所の残っている1本を掴んで僕は振り回す。

さすがの父さんもこれには驚いたのか、その場を動かない。

これを好機と見て思いっきり先に火がついたままの薪を振り上げて、父さんめがけて振り下ろす。

後のことも何も考えずに、ただ父さんを倒すということだけを考えて、僕は行動していた。
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