きみのとなり


この寒い中をベランダからって…


私は急いで窓を開けた。


「裕介!玄関から入ってくればいいのに」


「いいんだよ!久しぶりに3人でいたいと思ったんだもん…」


そう言うと裕介はズカズカと私の部屋に入ってきて、大量に持ってきたお菓子をドサッと置いた。


「ちょっと!お母さんに見つかったら怒られちゃう!」



私が慌てると拓ちゃんがケラケラと笑った。



「怒られちゃうって…寝てたのによく言うよ!」


「それは言わないで~!」



なんだか懐かしいな。



こうして3人でいるの。



「裕介」


「あー?」


「ごめんね」



裕介にはたくさん、色々心配かけたから。


「何が?」


「んー?色々」


私がそう言うと、裕介はきょとんとして私を見た。



う。


この顔、拓ちゃんによく似てるんだよなー。








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