ご主人様はペット様






私は、そのとき気付いていなかった。


その微笑みに隠れた素顔を………。








「虎実。一緒になんか歌おうよ」


「え?あ、うん。なに歌う?」


やっぱり虎実の様子がおかしい……。


でも、大丈夫だよね…?


「あ、この曲知ってる!!俺も歌っていー?」


「いいよ歌お!!一人で歌うの悲しーもんね」


私は、小池とデゥエットすることになった。


あれ…なんでだろう…後ろから殺気が……


後ろを見ると、佐野がおもいっきり睨んでいた。


ヒィィィィイ。


そして、やはり虎実は柔らかく微笑んでいたのだった。





< 46 / 184 >

この作品をシェア

pagetop