愛しい人からのプレゼント
誘い
あの日からどれくらい経っただろうか…。







晴人さんのことも頭にないくらい仕事に打ち込んでいた。







ある日の閉店後、店の片付けをしていると



駐車場に1台車が入ってきた。




「ん?誰だろ…??また社長かなぁー??」




まぁ、いっか…。

社長だったら店に顔出すだろうしと思いそのまま片付けを続行。






しばらくすると、店のドアをコンコンと叩く音がした。






近づいてドアを開けるとそこには晴人さんが立っていた。





『こんばんわ。はなえちゃん。

ごめんね…片付け中だった??



急だけど、ご飯でも誘おうと思って来ちゃいました…。』




そう言って照れくさそうに笑った。





「あの…

えっ?今から?

えっ?私と??」




久しぶりに会っていきなりご飯に誘われて…




テンパった…






『ごめん…また急だったから困るよね…。』






すごいしょんぼりしてるし…






「…あっ…。


今片付けしてるから終わるまで待っててくれたらいいけど…。」







『えっ!本当!やった!じゃあ待つ!』





今度はすごい喜んでるし。




晴人さんのテンションにつられてご飯行くって言っちゃったけど…




本当は男の人と二人きりで行きたくない…。




そんな気分じゃないし…。




それに晴人さんに会うの2回目。




仕事中に少し話しただけの間柄なのに…。



ってか、何で私誘われてるの??




考えれば考えるほど相手の気持ちは分からない…。
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