仮面~凍った教室~
修学旅行で彼女は言った
「やめてほしい?」
私と『彼女』の二人の空間は
少し冷たい風が吹いていたようなきがした
「・・・」
なんて答えたらいいか分からなかった
もちろんやめてほしい
ただ、『彼女』の思惑を理解できなかった
「やめてあげようか?」
「・・・・・ぇ?」
「貴女の親友・・・裏切れるなら・・ね?」
君のことだった
『彼女』は
自分に従わない君が憎たらしかった
らしい
最初から君だった。
私のイジメは
その準備
いわば
映画公開前にテレビドラマでやる
“第ZERO章”
のようなものだと
『彼女』は
そう言った