〖完〗子ども警察官の精華
 重い足取りで、一階に下りる。

 主人もいた。

 いつもの光景なのに、精華には重く感じた。

 何とか、朝ごはんは食べる。

 いつもよりはスピードは遅い。


――でも、言わなきゃ!!――

 そう思っても、なかなか言えないもの。

 うつむきながら食事をしていた。


「あら、精華ちゃん。具合が悪いの?」

 奥さんに聞かれた。

 仮病つくわけにはいかないし・・・。


――もう、逃げられん。――


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