〖完〗子ども警察官の精華
 精華は圭輔の腕をつかんだ。

 そのまま、病院を出た。


「おい、何するんだよ。」

「まぁまぁ、その話はおいといて。」

 精華はこっそり深呼吸して。

「落ちた。」

 この三文字いうだけで精一杯だった。

「落ちたか。証拠は。」

 そっと、ペン型録音機を出した。

 無言で圭輔に渡した。

「ありがとう。じゃあ、この辺で。」


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