〖完〗子ども警察官の精華
 とりあえず私服に着替えて、ボケっとしていた。


「ちょっと、精華・・・精華。」

「あっ、ごめんなさい。」

「大丈夫か・・・まぁいい。事件の話をしよう。」

 話が長くなるので、簡単にまとめよう。


 事件は、一時半ごろ起こった。

 体育館の北東の、外の壁が燃えた。

 そして、紅白幕にも延焼した。

 新聞紙に火をつけて燃やしたと見ている。

 でも謎なのは、耐火構造のはずなのに燃えたことだ。

 今までも、耐火構造のはずなのに燃えている。

 方法は違うのだが。


 投げつけてしわくちゃになった事件ノートに、そのことを書く。

 それを見ると、なぜか悲しくなる。

 ノートの気持ちになって考えれば。



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