〖完〗子ども警察官の精華
――本当は、ねたんでいるんだな。ここは絶交や。――


「個人の自由だからいいじゃん。」

「また。」

「ごめん。水筒足りなくなったから、取りにいく。」

 精華は逃げた。

 もう、佳織とは付き合わないって決めたからね。

 それ以来、佳織とは喋らなくなった。


 観察してみると、未来派と、鈴乃派の人間は言葉を交わさない。

 派閥はやっぱり恐ろしき。

 もっと怖いのは、派閥に属しない人間。

 派閥に属しないからって、両方から攻撃されるのも嫌だ。

 とりあえず、これからはさくさくと部活やっていくことにした。


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