空色彼女
「ふーんそーなんだー...つまぁんないのぉ」

瀬川はあくびをしながら科学室を出ていった。










「はぁ」

瀬川の姿が完全に見えなくなるのを確認して、俺は深くため息をついた。

いつからだっけ

あいつのことを目で追うようになったのは

髪はぼさぼさだし変に大人びてて可愛気ねぇし生意気だし
ほらな、魅力ゼロだ。



なのにどうして…





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