【完】ポケット-幼なじみ-
でも…本当は普通なんかじゃなかったんだ―…。
さっきの笑顔が千夏の
「SOSのサイン」だったんだ。
ずっと一緒にいたのに
気付いてあげられなかった。
私は自分のことしか見てなくて
周りなんか全然目に入ってなくて
…………大切な人の、
悩みさえも気が付いて
あげられなかったんだ………。
あの時、一番に様子がおかしかったのはあなただったのに、ずっと一緒にいたのに…気が付かなかった。
ねぇ、あの時あなたは
どんな気持ちで空を見てたのかな?
……………………千夏---。