【完】ポケット-幼なじみ-
いつも一緒にいたのに私は千夏のことを全くわかってなかった。
「歩夢ちゃん。」
教室に向かって歩いていると呼びとめられた
「戸塚先輩………」
戸塚先輩は委員会の時に知り合った面白くて優しくて頼りがいのあるカッコイイ先輩。
だけど少し女遊びが激しいらしい。
「最近、どう?」
優しい笑顔で聞いてくれる。
「…………別に何もないです…」
そう言い終わるか終わらないかと言うところでポロ、と一つ目から涙が落ちた。
「…え?何?何?俺なんかした…?」
廊下にいる人たちが私たち二人を不思議そうに見る
「…………いえ…気にしないで下さい」
ポロポロと涙が次々床に落ちていく
「なんか俺が泣かしてるみたいじゃん。」
「す……すみません。」
「……おいで。」
腕を引っ張られながら連れていかれた。