~先生と私の秘密~



「二人の時は澪って呼んでいい?」



「うん!」




名前を呼ばれるのって、
こんなに嬉しい事だっけ・・・。



「だから澪も俺の事を隼人って呼ばない?」



「え?」




・・・・隼人。



「言ってみて・・・。」



「は、はや・・・」



ダメだ・・・。





緊張する・・・。



「は、はやと・・・。」



「うん、良く言えました。」


隼人は私の頭にぽんっと手を置く。



「は、はずかしいよ~。」



「ゆっくりでいいよ。」



「え?」



「いつか当たり前のように呼べるまで二人の時も先生でいいよ。たまに隼人って呼んでみてゆっくり慣れていって。」



「ありがとう。」



「俺達には焦らなくても時間がある。だから時間を大切に二人だけの時間をたくさん作ろうな。」



「うん!」



「よし、久しぶりに孤児院でも行くかな。」



「本当に?」



「大丈夫かな?行っても。」



「大歓迎だよ!皆、喜ぶよ!」



「じゃあ行くか。」



「そうだね!」



恋が叶うのは奇跡で私達は
それを噛み締めて幸せにならないとね・・・。


先生、大好きだよ。



< 136 / 201 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop