したたか舌打ち、ジメジメいじめ
最初は自分の色んな立場ならではの、そのままを書こうかと思ったみたいだけど、一応プライバシーとかあるだろうから、断りなく、まんまを書くのは抵抗があったらしく。
けど、都合よく衰退した記憶力のお陰と言いましょうか。
誰かがいじめられる時期や時間割とかメンバー構成とか完璧に覚えてないから、覚えてる限り書いたにしろ、フィクションになる部分があって。
それから、タイトルと合致するように周りの関係や主人公の立ち振る舞いはオーバーにして。
限りなく実話に近いけど、(友達にチャン付けしていなかった点や隣のクラスの被害者をアレンジした点も含め)フィクションって感じ。
の割に、中途半端に真実に忠実を心掛けたらしい。
なんせ例のパジャマパーティーで卒アル開いて、クラスの女子のピラミッド書いたくらいだからな。(暇人だよな、不景気だから暇らしいよ)
リアル過ぎて、ちょっと俺かなり引いた……ある意味トラウマになるよな。
例えば、昔イジメられて辛かったーと勇気を持って告白した人が居るとして。
それを頑張ったね偉いねと共感してくれる人と、なんだよ不幸の切り売り自慢じゃないかと冷めた目で見る人、
色んな人が居るよね。
みんなが同じ方向を向くって、育ってきた環境や思考が違うから難しい。
何がアリで何がナシかなんて、時と場合で変わるんだから。
だからやっぱり、個性って便利な言葉だね。尤もらしい逃げ道になる。