もう、お前しか愛せない
二人とも私の言葉に驚いている。

私は決めたんだよ。



「絢…俺」

「隆平くん、ゴメンね。今まで本当に楽しかった」

「…」

「隆平くんを好きになって、いっぱい教えてもらった」

「……」

「お互い、これから幸せになろうね?」



隆平くんはゆっくり私に近づいてきて。

「最後だから」そう言って顔を近づけてきた。



私もなんとなく、したかった。

“最後”なんだから…



唇が重なって離れると、互いに微笑んで


「「さようなら」」


二人は別々の道を歩むことにした。

初めての彼氏、初めてのキス…
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