逢いたい…。【実話】
《…ハイ……》


小さな声で出た。


『おい!約束はどうした

んだ?!』


受話器から漏れるほどの

大きなTUNの声!



【ギクッ…そんな大声出さ

ないで……ギクギク】



バン!!



【ビクッ!!】



部屋のドアが開いた!


「かせ!!」


パパが受話器を取る。



【あ!…イヤ…ダメ…ビクビク

ぁぁ…グスン……これで終

わっちゃうょ…グスグス】



心臓が破裂しそうだ。


「もしもし?!」



【ビクン…ビクン…ビクン…】



「おたく誰よ?!!何時

だと思ってんだよ?」



【TUN…ぁぁ…グスッ】



「おい!?」



【??

え?どうしたの??】



「何も言わねーで切った

ぞ!誰なんだよ?!」



【ぁ…TUN切ったんだ

…ぁぁ…よかった…でも

凄く怒ってた…ズキン】




もう…いつバレてもおか

しくないだろう――――





< 341 / 410 >

この作品をシェア

pagetop