灰色恋愛



車に乗り込むと、暖房が利いていて、暖かかった。



「あ、佑美。今日に持つマンション運んでおくから、片付けは自分でやってよね」



はいはい、と返辞をしてシートベルトを締める。



お母さんとお父さんは、3年という長い期間仕事の都合で海外に行ってる。



お姉ちゃんは一緒に暮らしてる彼氏がいるけど、



私にはいない。



だから今日から、学校から少し離れたマンションで一人暮らしを始めることになった。



「たまに様子見に行くから」



「うん」



一人暮らしには前からあこがれていた。



だから少しうれしかった。


















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