生涯愛した人へ



そういや今ごろ教室のみんな騒いでるだろーな。


すっかり忘れてたし……



しかももうすぐ授業じゃん…。


もういいや。
この後の授業はサボろっかな……。



私は保健室に行き、先生がいないのを見てベッドの中に埋もれた。



最近保健室の先生全然来てないから大丈夫か…。




急に睡魔が襲ってきたから少しうとうとしていると……



ガラッ



「美空いる?」




愛しい人の声が聞こえた……。



私は今は会いたくなかったから布団の中に静かに潜りバレないようにした。




「もとからどこ行くか大体分かるし。

美空、起きろよ。」



なぁーんだ。
バレてんじゃん。


隠れてた私がバカだった。




< 86 / 203 >

この作品をシェア

pagetop