空悟~大切な君~
「空悟!そろそろ起きろよ!」
俺、綾瀬 海斗(アヤセ カイト)は、台所で朝食の目玉焼きを焼きながら声を上げた。
台所から見える空はとても青くてとてもいい天気だった。そして、今日は学校が休みの土曜日だが、気温が高く暑い。こんな日に焼き物なんて死にそうになるけど、仕方ない。
母さんが死んでからは俺が料理をする事になり、毎朝六時には起きるようにしている。最初は父さんがすると言っていたが、父さんは器用じゃないので料理が下手。だから俺がする事になっている。
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