キミを抱く
ここは過疎が進む港町
遊ぶ場所は限られてて
大きな川と
製紙工場の高い煙突
夏場に多くかかる
名物の霧は
嫌われモノで
通う高校は
中の中レベルの
偏差値も普通なら
部活動も地味な
普通の高校で
バスに揺られ
窓の外の
見慣れた景色を
飽きもせず
ぼんやり見つめる私も
ある日
突然消えたとしても
誰にも影響は
及ばないんじゃないか
ってくらい
普通の女の子で
16歳だった
普通の女子高生
ただ退屈な日常に
溶けるだけの
まだ何も知らない
ただ