白い吐息
「確かめるって…こと?」
「うん」
「そうだね…。お互いにいい機会かもしれないね」
真人は夜空を見上げた。
「ねえ真人。ずっと疑問に思ってたんだけど、真人に私の携帯番号とか教えたのって…もしかして白居先生?」
「そうだと思う」
真人は微笑む。
「やっぱりか…」
「目が覚めたら、携帯に琴子の電話番号とかメアドが登録されてた」
「暗記…してたんだ」
「さすが真人さんだね」
「うちはどうして分かったの?白居先生は私のアパートなんてしらないじゃない」
頭を傾げる琴。
「それは…」
「それは?」
「マジにオレが調べた」
「……」
「まっ…。時効だね」
「ホントにストーカーしたのね」
汗をかいて引きつり笑いをする真人に琴はシラーっと身を引いた。
「そっ…それよりさ。オレも大事な話あるんだ」
慌て話題を変える真人だった。
「真人の大事な話?」
「うん。マジで大事な話だよ」
「何?」
「…結婚して」
真人は真っ赤になりながら、その一言を告げた。
琴は突然のことにきょとんとする。
「オレ、来年の誕生日で18になるんだ…。そしたら結婚できるだろ…」