恋愛悠々~四人之恋~
切ない気持
「う゛っ…!!」
「お~い、大丈夫かぁ~?」
人、人、人に人酔いした珠は、一義に背中を擦られている。
「珠ってホントに人多いとこダメだよねι」
「ご、ごめん;;」
「別に謝る事じゃねーよ」
だが、珠の顔はどんどん青くなっていくばかりで…
「大丈夫かよ…」
「う゛…。……3人で楽しんでおいで」
「はあ!?そんなんできっかよ!俺も一緒にいる」
ダメだと判断した珠だったが、一義も一緒にいると言い出すものだから困る。
「ダメ!ッッ、なら行く」
「今にも倒れそうなのに何言ってんだよ!」
一義の反論も無視して頑として行くと言い張る珠に遂に3人も『本当にダメになったら言う』という条件のもと折れた。
「お前がこんなに頑固なのも珍しいな」
呆れた一義の声を聞きながら珠は、歩き始めた。